きょう、サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。


山口市・防府市を襲った21日の記録的な集中豪雨から10日間が経過したが、まだ復旧途上のためか、ずっと災害が続いているかのような感覚をぬぐいきれない。


命を無くされた方、家や車を失われた方、その他さまざまな被害に遭われた大勢の方々に、お悔やみとお見舞いを申し上げたい。


19日から26日にかけて降り続いた雨は、山口県や広島県、九州北部に多大な被害をもたらし「2009年7月中国・九州北部豪雨」と命名された。

朝田浄水場が水没したことによる市内各地の断水も予想以上に長びき、 27日には中尾の国道435号が崩落。

土石流で寸断された防府市下右田の国道262号とともに復旧のめどは立っておらず、運送業や通勤などへのマイナス影響が続いている。


農林水産関係の県内被害総額は、集計途中で約33億円にのぼったという。

さらに、断水や通行止めなどによってこれまでに県内産業が被った損害、そして今後完全復旧までに被る損害とを合わせると、どのくらいの経済損失になるのか、全く見当もつかない。


今年は、エルニーニョ現象による長梅雨や、さらなる大雨の可能性も指摘されている。

梅雨後に控える台風シーズンも踏まえ、のど元過ぎないうちにしっかりとした対策をとっておきたい。

  


Posted by かいさく at 18:39Comments(0)稜線