12月3日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。



「12月、山口市はクリスマス市になる。」


日本のクリスマスは山口から実行委員会は1日、昨年に続いてこう宣言。

30以上もの催しを、市内で展開中だ。


ルイス・フロイス著「日本史」「イエズス会士 日本通信」に登場する日本初のクリスマス開催は、1552(天文21)年のこと。

大内氏の時代には「西の都」と称せられたここ山口。

フランシスコ・サビエルは戦乱で荒れた京都ではなく、山口を布教の地と定め、1551(天文20)年4月に再来山。

大内義隆の許しを得て、布教に努めた。

しかしながらその年9月、義隆は陶晴賢の謀反に遭い自害。

サビエルも同月豊後に渡り、後事は宣教師コスメ・デ・トルレスに託された。

日本初のクリスマスミサが行われたのは、その翌年のことになる。


その史実をまちづくりに生かそうとの取り組みが1997年に始まってから、今年で13年

イルミネーションだけを見ても、C・S赤れんが前の「モミー」だけだったのが、新亀山公園の“旧サビエル記念聖堂”、光の回廊、中心商店街と着実に増えており、今年は新しい試み「まちなか灯りプロジェクト」も始動するなど“進化”。

17日「山口ゴスペル音楽祭」や18日「まちじゅうフェスティバル」などイベント面での“進化”も楽しみだ。





  


Posted by かいさく at 13:09Comments(6)稜線