2011年01月11日

みなし児のバラード

世代的にも、アニメのタイガーマスクは好きです。

時代は、ジャイアント馬場アントニオ猪木「BI砲」が、外国人トップレスラーを“やっつける”「日本プロレス」のころ。
“役者”になるレスラーも、国籍問わずそろってました。

何年か前に、原作マンガの文庫版も全巻そろえました。
また、昨年末にはパチンコ台の新機種PRで、「Gyao」にて数話が公開。
それを全部見ることはかなわなかったのですが、数十年ぶりに何話か視聴することができました。


ここのところ続いている「タイガーマスク運動」
最初にランドセルを贈った「伊達直人」さんは、パチンコ台登場によるTVCMや「Gyao」での公開によって、孤児院(児童養護施設)「ちびっこランド」への援助を続ける伊達直人=タイガーマスクのことを思い出したのでしょうか。
まあ、ここまで全国に広がるとは、予想を良い意味で裏切ってくれましたface01


さて、このアニメ、「虎だ、おまえは虎になるのだ!」で始まるオープニング曲以上に、エンディング「みなし児のバラード」のインパクトが強いです。
歌詞は…


あたたかい人の情けも
胸を打つ 熱い涙も
知らないで そだった僕は
みなしごさ
強ければ それでいいんだ
力さえあればいいんだ
ひねくれて 星をにらんだ
僕なのさ ああ だけど
そんな僕でも あの子らは
慕ってくれる それだから
みんなの幸せ 祈るのさ

吹く風が つめたい時も
降る雨が はげしい時も
目をあげて 明日に希望を
かけたのさ ああ だから
きっと いつかは あの子らも
わかってくれる みなしごの
正しく生きる きびしさを
みなしごの 正しく生きる
きびしさを



このアニメが放映されたのは、1969(昭和44)年から1971(昭和46)年にかけて。
終戦(1945年)からまだ25年です。

子どもだったわたしにはよくわかりませんでしたが、戦争の記憶もまだ生々しく「ちびっこハウス」にいた伊達直人も戦災孤児(多分)でした。

身寄りのない孤独さと、同様の境遇におかれた後輩(子どもたち)たちとの絆。
当時の日本社会が抱える問題を、背景に描きだした作品でもあったんですね。


  


Posted by かいさく at 20:00Comments(0)よもやま話