2011年01月22日

日本国民も国家観を

1月21日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム(の完全版)。



年末年始にかけ、山口宇部空港発着チャーター便を利用した台湾ツアーに参加した。

現地に入り驚いたのが、あちこちに「建国100年」という文字が躍っていたこと。

今年は、1911年の辛亥革命から100年という記念の年なのだ。

年越しのイベントも、例年より盛大に“国”内各都市で開かれていた。


しかしながら、平和な戦後日本で生まれ育った我が身には「建国100年」と言われてもピンと来ない。

台湾の特殊な事情について多少の感覚は持つものの「“二つの中国”になったのは戦後なのに、なぜ100年?」程度だ。


中国大陸において、辛亥革命によって「中華民国」が成立した。

前後の歴史舞台には、孫文、袁世凱、蒋介石、張作霖、毛沢東などの人物が登場する。

そして、満州事変、日中戦争、日本の敗戦を経て、1946年に中国国民党中国共産党との対立が激化。

敗北した蒋介石国民党は、1949年12月に遷都という形で台湾へと逃亡、今に至る。

今年台湾で祝われているのは、大陸での中華民国誕生からの「建国100年」であり、その前も含む50年間は日本の統治下だった。


いろんな歴史背景もあり、他国の人たちは「国」というものへの意識が非常に高い。

一方、日本国においては「建国記念日」すらない。
※2月11日は「建国記念の日」

尖閣諸島、竹島、北方領土等々領土トラブル時にだけ騒ぐのではなく、常日ごろから国家観というものをしっかり持っておきたいものだ。








年越しは花蓮という都市でした。


 ↑ 盛大なステージイベント


 ↑ カウントダウン終了とともに花火が次々に


 ↑ 花火終了後、地面に散らばっていた紙吹雪



 ↑ 宿泊ホテルでの催し案内。「100年おめでとう!」と(多分)書いてあります


  


Posted by かいさく at 19:11Comments(0)稜線