2011年10月22日

SLやまぐち号

10月21日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム(の完全版)。




先日、SLやまぐち号で、湯田温泉駅から津和野駅までを往復した。

その日は、往路が重連運転、復路がプッシュプル運転の日で、C57型1号機「貴婦人」C56型160号機「ポニー」による“強力タッグ”を、存分に堪能できた。





1979(昭58)年8月の復活劇から30年以上が経過しても、その人気は絶大だ。

機関車2両による特別運転日ということもあったのだろうが、沿線や停車駅ホームは人、人、人だらけ。

特に「撮影スポット」とされる場所では、カメラの長い放列が、どこにでも見られた。

やまぐち号と並走して写真撮影するクルマ(撮影者は助手席)や、バイクに乗って撮影スポットへの先回りを繰り返す人もおり「この日の1往復だけで、いったいどれだけの数のシャッターが押されたのだろう?」と、自らも写真を撮りながら思ってしまった。





さて、やまぐち号の車窓から外を眺めていて気付いた点が一つ。

視界に入るすべての人がこちらの方を向き、それがみな笑顔なのだ。

さらに、老若男女の隔てなく、感覚では8割以上が、こちらに対して手を振ってくれる。

そして、乗車している側も、それに対してまた手を振り返す。

どうやらSLには、周りの人たちを幸せにしてくれる魔法がかかっているようだ。

ある意味、山口の「テーマパーク」だともいえるだろう。






  


Posted by かいさく at 17:25Comments(2)仕事