2012年04月25日

石巻へ(7)

石巻へ(6)からの続き



辺りも暗くなり、工場でしょうか、遠くに灯りが見えます。




駅に向けて再び丘をのぼると、家々には普通に灯りがともっています。




駅前商店街に戻ってきました。



石巻駅に到着。
時間は午後6時半です。





左手側から、にぎやかな音が聞こえます。
帰りの電車は6時58分発。
少し時間があったので、のぞいてみることにしました。




「石巻駅前にぎわい広場」を舞台にこの日(2012年3月10日)開催されていたのは「みんなにありがとう 鎮魂の夕べ」

ステージには、女性シンガーとギターが1人ずつ。
到着時にはトーク中でした。


会場にはテントブースも。





会場のリクエストに応えた曲の歌い出しは「お気に入りの唄~♪」。
そう、歌手の正体は杏里でした。
偶然にも生「オリビアを聴きながら」を聴くことができました。


彼女が抱いているのは、震災でひとりぼっちになってしまった女の子だとのこと…。



女の子は、泣きじゃくっていたようにも見えました。





歌の途中でしたが、時間がないので駅に向かいました。

あとになってチラシを見直すと、ほかにも上田正樹吉元由美(詩)、神取忍らが出演し、南こうせつ平原綾香らがビデオメッセージを寄せていました。

もう少し滞在できれば良かったのですが、残念でした。



駅前立地の元ショッピングセンターに石巻市役所が入っており、その正面には仮面ライダーV3が毅然と立っています。



まるで「石巻市はわたしが守る」と言っているかのようでした。







さて、コラムにも書きましたが、被災地(石巻市)を実際に歩いてみて、ハッキリとわかったことがあります。

岸壁から歩いて45分もかかる距離を津波が駆け上がり襲うなどとても考えられないし、その距離を歩いた後だからこそ、とても信じられません。

「想定外」との言葉はタブーですが、それでも「想定外」だったことでしょう。

被災の様子を目の当たりにしてみて、我が身に置き換えることなどとてもできないし、ただただ「切ない」です。



(終わり)


  


Posted by かいさく at 19:51Comments(0)石巻へ