1月31日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム(の完全版)。




昨年12月初旬だったか、コンビニの雑誌コーナーで「これでいいのか 山口県」(マイクロマガジン社)というムック本が目に留まった。





パラパラと中身をめくってみたところ、みな表だっては言葉に出さないが「言い得て妙」な指摘が多いと感じ、その場で購入した。

昨年11月末に発売されたその本がじわじわと話題を呼び、今では市内で「売れ筋1位」になる書店も出てきているという。


「日本の特別地域」というシリーズの52巻目で、冒頭には「山口県って県名は意外とメジャーなのに、知られた名物といったら『ふぐ(ふく)』くらい? だが、たとえ世間の印象は薄くても県民が胸を張れることがある。それは『歴史と人』。(中略)総理大臣最多輩出県というのは県民の何よりの自慢だ。けど、そんな栄光の歴史を持つ山口県なのに、その寂れ方はハンパない」とある。


「県民の権力志向」「分散型都市構造」「車社会」「高齢化・人口減」「青息吐息の県内企業」「貧しい鉄道網」など、山口県のさまざまな(問題)点を取り上げ、山口市については「何もない、人もいない!! 県都・山口市の惨状」のタイトルで「ゆっくりと緩やかに廃れる」様子を表現している。


すべて「そうだ」とは思わないが、否定したくとも認めざるを得ない指摘も多い。

その「現状」を認め、どう向き合い、克服していくのか-。

著者の言うように、われわれは「革新的で攻撃的な維新魂を、今こそよみがえらせる時」なのかもしれない。

  


Posted by かいさく at 12:30Comments(0)山口県稜線サンデー山口