2014年12月16日

北海道へ!(4)

2014(平成26)年12月5日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム(の完全版)。

かつ、「北海道へ!」の時系列からは外れますが、4回目です。
北海道へ!(3)の続き


「日本のウイスキーの父」竹鶴政孝と妻のリタをモデルにしたNHK連続テレビ小説「マッサン」が人気だ。

今週(14年12月1日~6日)は、主人公の亀山政春(竹鶴がモデル)が、ついに鴨居商店(寿屋洋酒店、後のサントリーがモデル)に入社した。

そして、同社の鴨居欣次郎社長(鳥井信治郎がモデル)とともに、大阪府山崎の地に国産第一号のウイスキー蒸留所を建設。初代工場長に就任する-。


竹鶴は、寿屋に10年間勤めた後に独立。

スコットランドの気候風土に近い北海道余市に渡り、ニッカウヰスキーを立ち上げた。

ドラマの舞台も今後、同地に移っていく。


3連休の中日である11月23日に、その余市蒸留所を訪ねた。

駅前の観光案内所には、同ドラマの「応援推進協議会」が「余市町は『マッサン』ゆかりの地です」と、各種の紹介記事をポスター状に貼り付け。

町内では「マッサン」のポスターも、あちこちで目に飛び込んできた。

見学ツアーの参加者も多く、同行した札幌市民は「以前よりかなり増えた」と感想を漏らす。

見学者は、ドラマ開始前の1~8月で、既に前年比36%増になったのだという。


さて、来年1月4日のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」放送開始まで、あと1カ月になった。

ただ、観光客の宿泊拠点となるであろう湯田温泉街(山口市)を歩いてみても、ポスターすら見かけず、市民レベルまで浸透していないのが気になる。

後れを取った感はあるが、余市町のように、街のあちこちで「花燃ゆ」と目にするようになれば、市民意識も高まり、ひいては観光客増にもつながるのではないか。



以下、余市での写真です。



 ↑ JR余市駅


 ↑ 駅構内のマッサンのポスター


 ↑ その横には演歌のポスターが



 ↑ コラムに登場した観光案内所内




 ↑ ツアーの待合所にありました




 ↑ ポットスチルの数々


 ↑ この工場では、今も熱源は石炭を利用。こだわりが感じられます


 ↑ タンクで発酵






 ↑ 竹鶴とリタの家。外観は洋館ですが、中には障子があったりと和洋折衷です





 ↑ 樽にも種類があります










 ↑ 見学後は、試飲と、売店でのお買い物へ






 ↑ この日は、余市10年、鶴17年、アップルワインが1杯ずついただけました。ストレート、ロック、水割り、炭酸割りなど選べますが、わたしはストレートで





 ↑ 売店には、限定品の余市工場シングルモルトも豊富






 ↑ 工場を出たら、そこは「リタロード」です