4日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。


現在ロードショー公開中のアニメ映画「マイマイ新子と千年の魔法」を見た。

防府市出身の芥川賞作家・高樹のぶ子の自叙伝的小説を映画化したものだ。


昭和30年の防府市。

青い麦畑に囲まれた旧家に住む小学3年生の新子は、おでこにもマイマイ(つむじ)がある快活な子で、祖父から聞かされた千年前の町の姿や、そこに生きた人々のことを空想することが大好きだ。

ある日、東京からの転校生・貴伊子がクラスにやってきた。

医師の父親とともに紡績工場の社宅に引っ越してきた貴伊子は、なかなか田舎暮らしに馴染めない。

新子は、そんな彼女を麦畑に連れ出して遊びだし、次第に2人は心を通わせるように…。


「たかがアニメ」と侮るなかれ。

登場人物はみな生き生きと描かれており、ヘタな実写映画よりも心に訴えるものがある。

いろんな“事件”が子どもたちの間では起きるのだが、自分の子どものころも「そうだった」と、重ね合わせて見た“大人”たちも多いことと思う。


往時の防府市の、にぎやかだった様子も描かれている。

閉塞(へいそく)感の漂う今の山口。

大切なものを思い出し、今後はぐくんでいくためにも、しっかり見ておきたい映画だと感じた。




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Posted by かいさく at 20:11│Comments(0)稜線
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