10月22日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。



猛暑の影響で、野菜の値段が高騰している。

農水省によると、11日から15日までの小売価格はレタスが平年の2倍。

トマト、ネギ、バレイショ、キュウリ、キャベツなどは3割から5割の価格上昇となっている。

野菜価格の高止まりは、今月いっぱい続くようだ。


さて、パリやニューヨークなど海外における市場のような雰囲気の中、生産者が直売を行う「マルシェ」が全国の大都市で開かれ、人気を集めている。

農水省の補助事業として2009年にスタートした「マルシェ・ジャポン」は、東京、大阪、札幌、福岡など全国8都市、約20カ所で開催。

北海道から九州まで全国の生産者が直売所を構え、1日当たりの来場者が1万人以上になる会場もあるそうだ。

このような時期に助かる「安い」というだけではなく、「新鮮」「栽培方法のこだわりが聞ける」「食べ方を教えてもらえる」「珍しい品が並ぶ」などが、その人気の理由だという。


2月19日付小欄「高知の日曜市のように、日曜のパークロードを一部片側通行にし、県内生産者が500のテントを並べて直接販売したら?」と提案した。

日本的な「市」ではなく、このようなマルシェスタイルも、アミューズメント性が創出できるだけに、にぎわいが大いに期待できるだろう。






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Posted by かいさく at 18:33│Comments(4)稜線
この記事へのコメント

はじめまして。いきなりコメントして申し訳ありません。こてこて土佐人のUKAと申します。
高知は昨年の高速1000円化と今年の龍馬伝で観光にこられる方がどーんと増えていて凄いですが,はたして来年はどうだか?
土佐は長州みたいに偉人も多くなく,地理的に隔絶された感があるところなので大河ドラマの影響を実感している毎日です。
開作さんが書いていらっしゃったとおり,土佐の「日曜市」は安いのはもちろんなのですが生産者=販売者である対面販売が最大の特徴です。道の駅の直販所も言ってみればスーパーと一緒。例えば高知の夏野菜の代表格「リュウキュウ」なんか,レシピ付きで並べてあっても買う人なんていないと思います。作った人が説明してなおレシピを渡す対面販売ならではの味です。

土佐の「市」の特徴は「終日市」「街路市」「曜日市」(火・木・金あり)。お山の農家がお城下に農産物を売りにきたのが最初です。7割が生産農家なので,狭い店頭にいろんな種類の野菜や果物,漬物や田舎寿司,餅・饅頭などが並びます。ただ平穏に今まで続いてきたわけではなく何度も存亡の危機もあったよう。それらを何とか凌ぎきった現在,個人的には日曜市と阿波踊りは四国の文化遺産だと思っています。(他に沢山もあると思いますがスミマセン)320年の伝統は継続は力なり,でしょうか。
きっとこんなシステムは日本中にあったはず。しかし珍しくて観光化が進む(仕入れて売る=楽だから→地元産品ではない)と,まず地元民が来なくなり,やがて飽き易い観光客も地元産品を置いていない観光地には来なくなります。こういった流れで各地で消え去って言ったのではないか,と個人的には考えています。同じようなものを売る店が延々と続いて面白くないという人も沢山いますが,そこを崩さなかったこと,まぁ土佐が四国山地でさえぎられた僻地であったため観光化されずたまたま残ったんでしょうが,良かったのではと。現在にぎわっていることを考えると,日曜市と阿波踊りはスタイルを変えなかったため残ったことが歴史上の結果として証明されたと。
しかし良いことばかりではありません。ご他聞にもれず高知でも後継者不足による出店者の減少や高齢化の進行など課題も多いです。しかも少子高齢化でこれからどんどん人口が減っていきます。(特に若年層が) ますます出店確保が困難な状況になっていきます。それもそのはず,日曜日の5時過ぎに店を出すということは家を出るのが4時過ぎ,起きるのは3時頃? すると寝るのは8時過ぎ? 前日はお釣りやビニール袋の準備と共に収穫と選別,さらに積み込み。これを毎週して雨天の場合は帰ってからのテント干し(カビが生えてくるので)が追加。当日は真夏だと40℃にもなるアスファルトのうえで半日を過ごして店中で食事まで。決して楽ではありません。
しかしそんな高齢化する出店者を元気づけようと5月から日曜市東端付近で高知大生が「日曜市サポーターズ」として休憩所兼案内所の運営への取り組みを始めました。ちっくとだけ豪華なパンフレットや簡単な日曜市ガイドを行っており,10月からは究極のガイド写真集「土佐の日曜市」の販売も始めたよう。次回もし高知を訪れる機会がありましたら,また日曜市にも是非お立寄りください。
山口県でも是非日曜市開催にこぎつけてください。私が知っている限りでは久留米市と旭川市でも同じような「日曜市」開催の動きがあるようです。
説明口調でとても長くなってすみません。最後は龍馬伝口調で「おまさんらぁ,今度来るときはちっくと寄っとうせ。わかっちゅうがかえ,約束ぜよ」 サポーターズ応援団でした。
Posted by UKA at 2010年10月27日 17:07

UKAさん、熱いコメント感謝です。

山口市内にも道の駅や直売所が数多くあるのですが、ほとんどが生産者名の書かれた農産物が並べてあるだけで、生産者との対面販売ではありません。今年2月、土佐の日曜市を初体験して、生産者と消費者との直接交流に感動すら覚えました。
山口県も、三方を海に囲まれ真ん中は中国山地が横断。海と山の幸には数多く恵まれています。生産者と交流できる「日曜市」または「マルシェ」を定期的に開催できたら、広範囲からの集客も期待でき、娯楽の少ない地域にアミューズメント性が生まれ、商店街や観光施設など周辺にお金が落ちる、等々計り知れないメリットがあるのだろうと考えました。
ただ、わたしは生産者ではないのでアドバルーンを打ち上げただけ。以前、山口市役所の前向きな若手職員たち(20人弱)に講演する機会があり、この提案をしました。その際、土佐の日曜市に行った経験のある人は1人だけで、ほとんどの職員は存在すら知りませんでした。とはいえ、わたしの話を聞き「良いんじゃない」と前向きな声が聞かれました。実現できるよう、これからも動いてみたいと思います。
大河ドラマ「龍馬伝」も佳境ですね。長州(徳山市)出身の福田靖さんの脚本でもあり、土佐人とともに長州人もバッチリ描かれてました。龍馬に感謝!です。
家では高知の酒盗を肴に、山口の日本酒(美味しい銘柄がたくさんあります)をよく飲んでます。日曜市も含め、ホント近いうちにまた行きたいです。
Posted by 開作 真人 at 2010年10月28日 22:00

またまたスミマセン。
日曜市をはじめとする高知市の「街路市」は出店管理等を行政(高知市)が行っています。
次回来られるときには,
事前にその担当部署(高知市役所商工観光部産業政策課)へ連絡しておくと,担当係(街路市係)などから説明や現地案内などが受けられると思いますので,よろしかったらご検討されてみてはいかがでしょうか。
私ごとながら日曜市にちょくちょく出かけたとき,奥さんが高知県人である山口在住の方(坂口さんとおっしゃいました)と知り合い,話を聞くとすっかりはまって何回も4~5時間かけて通っているそう。今年になってから何回か現場でばったり会い,思わず「また来ちゅう」と声をかけました。品物は知り合いとか近所に分けているそうで,「いくらなんでもそんなに買うかよ」というくらい荷物を両手に抱えていました。
ちなみに奥さんは地元民なので珍しがらず実家にこもったままだそうです。
何回もすみませんでした。
Posted by UKA at 2010年10月29日 10:30

>高知市の「街路市」は出店管理等を行政(高知市)が行っています
そうなんです。そこに驚いたんです。だから山口市の職員に伝えたんですよ!

坂口さん、すごいですね(笑)。
でも、4~5時間かけて通う魅力、わかります。「高速千円」でなければちょっと難しいですが、わたしも時間に余裕があれば行きたいし、それだけ気合いを入れて行けばどっさり買い込むことでしょう。

>事前にその担当部署(高知市役所商工観光部産業政策課)へ連絡して>おくと,担当係(街路市係)などから説明や現地案内などが受けられ>ると思いますので,よろしかったらご検討されてみてはいかがでしょ>うか。
有益な情報提供、ありがとうございます。
このブログ、山口市での「まちづくり」に取り組んでいる人も大勢覗きに来ているので、UKAさんからのアドバイス、みなで協力しながら生かしていきます!
ありがとうございます!
Posted by 開作 真人 at 2010年11月01日 15:18
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