2月8日付サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム(の増補完全版)。



県はこのほど「文化芸術の振興に関する県民意識調査」(2012年11月)の結果を発表した。

県内居住の20歳以上が対象で、629人が回答している。


過去1年間、ホール・劇場、映画館、美術館、博物館などに直接出向いて観賞したもの(複数回答)のトップは「映画」(39・6%)で、2位は「絵画・写真・版画」(33・9%)。

だが、それに続くのは「観覧・観賞せず」(25・0%)だった。

1割を超えたのは陶芸・彫刻(14・8%)、「その他の音楽」(12・7%)、ポピュラー音楽(10・8%)、クラシック音楽(10・5%)。

一方、「ミュージカル・現代演劇」(4・9%)、「日本舞踊」(4・6%)、「バレエ・モダンダンス」(3・8%)、「能・歌舞伎」(2・9%)、「文芸」(1・1%)、「オペラ」(1・0%)などは5%未満だった。


では、自身が1年間で文化芸術活動に参画したかを聞いたところ、「経験あり」は27・7%で「経験なし」が72・3%。

その内容で最も多かったのは、生花・お茶・囲碁・盆栽等の「生活文化」(8・7%)だった。


子どもについて尋ねた質問もある。


まず、自身の子どもが、これまでに体験した文化芸術(複数回答、対象は143人)のトップは、「学校における公演鑑賞体験」(64・3%)で、2番目は「ホール・劇場や美術館・博物館など地域の文化施設における鑑賞や学習」(50・3%)。

以下、「地域の芸能や祭りなどへの参加」(47・6%)、「音楽祭や演劇祭など、地域で行われる文化的行事への参加」(44・8%)、「歴史的建物や遺跡などの見学」(44・1%)、「音楽、舞踊、華道、茶道、書道などの習い事」(43・4%)、「学校における演劇などの創作体験」(37・1%)と続いており、約9割の親が「何らかの文化芸術を体験した」と認識している。


次に、「子どもの文化芸術体験に重要なこと」には、「地域の祭りなど、伝統的な文化体験機会の提供」(44・8%)、「学校における公演鑑賞体験の充実」(43・4%)、「ホール・劇場や美術館・博物館など地域の文化施設における鑑賞・学習機会の充実」(42・8%)、「歴史的建物や遺跡などの学習機会の充実」(41・6%)、「音楽祭や演劇祭など、地域での文化的行事の開催」(39・0%)などが上位に並んだ。


そして「子どもの文化芸術体験について期待する効果」のトップは「日本の文化を知り、国や地域に対する愛着を持つようになる」(63・4%)。

「美しさなどへの感性がはぐくまれる」(55・7%)、「他者の気持ちを理解したり想像するようになる」(40・3%)、「コミュニケーション能力が高まる」(34・9%)、「他国の人々や文化への関心が高まる」(33・3%)などの回答が多かった。


後者は「立派な大人」になるためにどれも大切なこと。

そのためにも、前者の1位である地域の祭りや伝統行事に、学校ぐるみで参加するのはどうだろう。

お祭りの活性化にもなり一石二鳥だと思うが。





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Posted by かいさく at 18:14│Comments(0)稜線
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