2015年09月09日

「便利な道具」に注意

2015(平成27)年8月21日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム。


8月8日から10日朝にかけて、韓国人中学生を自宅に預かった。(公社)山口青年会議所(JC)が、山口市の姉妹都市である韓国・公州市の公州JCと毎年共催している「第21回山口・公州ジュニア交流隊」に、中2の息子が参加しているからだ。

「便利な道具」に注意


この事業の大きな目的は、中学生という時機に、ホームステイなどを通じて貴重な異国体験をしてもらうこと。

国を超えての友情を芽生えさせる狙いもある。

そのような事は百も承知だったのだが、今回の受け入れでは、大失敗をしてしまった。

受け入れた子が携帯情報端末を持ってきており、それをインターネットにつながるように設定したからだ。


家族全員とその子が、ネットの自動翻訳チャットで意思疎通できるようにはなったのだが、画面上での会話ばかりに。

互いに目を合わせることが少なくなり、ボディーランゲージでなんとか意思を伝えようとする、異国での経験機会を奪ってしまうことになった。

さらにその子は、韓国の友人や家族らとのやり取りまで始めてしまい、「ホームステイ」の意味までなくなってしまった。


「便利な道具」だらけの現代社会、その使用がこどもの成長や経験を妨げることにならないかどうか、常に自問自答する必要性を感じた次第。





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Posted by かいさく at 19:30│Comments(0)稜線サンデー山口
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