7月6日、山口情報芸術センター(YCAM)で、山口メセナ倶楽部20周年記念公演が開かれ、スタッフとして参加しました。

山口メセナ倶楽部とは、山口市内の団体、事業所および個人が対等に金銭を拠出することで地域の芸術文化活動を支援している組織。
1994(平成6)年6月の設立で、今年で20周年を迎えました。
サンデー山口も、設立当初からの会員で、わたしは副会長を務めています。

今回の公演には、過去20年間に支援を受けた団体の中でも特に優れた、毎年1団体にしか与えられない「読売山口メセナ大賞」を受賞した6団体が出演。

「山口市の文化」を存分に味わえる、とてもぜいたくな時間でした。


まず、ロビーウエルカム演奏観衆をお迎えしたのは「山口クレモナオーケストラ」(第19回メセナ大賞)。



山口県で数々の業績を残された故石井洋之助氏が、戦後間もない1953(昭和28)年に結成した、子供のための弦楽オーケストラです。


会場(スタジオA)での幕開けを飾ったのは「長州青組」(第10回メセナ大賞)。



山口商工会議所青年部によって2000(平成12)年に結成された県内初のよさこいチームで、現在は社会人を中心に約30人が所属しています。


式典等をはさみ、登場したのは「山寺コンサート実行委員会」(第18回メセナ大賞)。



大内文化の礎を築いた興隆寺で行われていた二月会(にがつえ)の再興を目指し、子ども達への鷺流狂言体験と童舞の復元活動に取り組み。

この鷺流狂言は、全国に2カ所(佐渡市・山口市)にだけ残っており、家元がいない民間伝承という形で伝わっています。


次は「劇団演劇街」(第16回メセナ大賞)



親子で楽しめるオリジナル作品を中心に、古典戯曲・文学作品の舞台化まで、幅広いジャンルに取り組む、湯田温泉を拠点に活動している劇団です。


続いては「山口国際交流芸術祭実行委員会」(第17回メセナ大賞)


 ↑ 指揮者は、ロバート・シャルコフさん

県内の国際交流団体及び西京シネクラブ等が、毎年共同でヨーロッパの文化、芸術を紹介しており、今年(7月12日)で12回目を迎えます。


そしてラストを飾ったのは、「第九を歌う会 アン ディ フロイデ」(第11回メセナ大賞)。



2002(平成14)年に結成され、定期演奏会、地域行事への参加、社会福祉施設の訪問などに加え、スペインやドイツを行き来しての国際交流や東日本大震災チャリティーコンサートも実施。
スペイン・パンプローナ市では「フランシスコ・サビエル生誕500年祭」に特別出演もした団体です。
この日は特別ゲストを招いての演奏でした。


さて、冒頭にも書きましたが、「山口市の文化」を存分に味わえる、とてもぜいたくな時間でした。

山口メセナ倶楽部は、「地域の芸術文化活動を支援することで地域文化の向上を図り、住みたくなる都市づくりに貢献すること」を目的にしています。


「わたしも山口市の文化を支えたい」、逆に「自分の活動を支援してほしい」など、ご興味もたれた方は、山口メセナ倶楽部事務局へご連絡を。

  


Posted by かいさく at 21:44Comments(1)山口市