2014(平成26)年10月10日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム。


山口経済同友会は9月、来年の創立20周年に向けてまとめている提言を、村岡嗣政県知事に提出した。

県が新たな県政推進ビジョンを作成中であるため、「第1次提言」として、これまでの取り組みを集約したものだ。


タイトルは「将来に投資する県づくり」。

まず、現状の基本認識として、半数の自治体が消滅する恐れのある「極点社会」と「労働力の縮小(量・質とも)」による危機感、地方も東京も厳しい状況、山口県の“これ”が見えない、等が挙げられている。


そして、
1.産業と地域の将来を創る人づくり
2.創意と工夫が育む産業社会の形成
3.地域経済を再生する新国際化の推進
4.産業と福祉の協働によるコンパクトな地域づくり
の4項目・15の提言が盛り込まれた。


わたしは、特に「1」に共感した。

「出産と子育てを心から歓迎する『子育て日本一の県づくり』」は当然目指すべき。

その上で、人材の「質」と「こころ」に言及している点に注目したい。

「社会に出るため」との目的意識・現実感覚を持つ教育の必要性や、「地域を知り、愛する」機運醸成の重要性を示している。


今後は、さらに意見を募り、来年1月に開催する記念大会までに最終提言を作成する予定。

山口県が歩むべき方向性を、示してくれそうだ。


  


Posted by かいさく at 19:11Comments(0)山口県稜線サンデー山口