2015(平成27)年7月10日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム。


山口の夏祭りのトップを飾るのが、7月20日(月・祝)から27日(月)まで開催される山口祇園祭だ。

大内氏の24代当主弘世が、1369(応安2)年に京都・八坂神社(祇園社)を勘請したのが山口・八坂神社の始まり。

そして、八坂神社の祭礼・山口祇園祭は、1459(長禄3)年に28代・教弘が京都から伝えたといわれており、約560年もの伝統がある。


江戸時代初期には、15の鉾と4基の山が街を練り歩き、鷺の舞や祇園ばやしなど、その豪華絢爛な様は「西国一」と賞され、地元はもとより近隣の村々、遠くは石見の国から押しかけるほどにぎわっていたという。

しかしながら、太平洋戦争中に山鉾が廃止になり、祭り自体も2年間中断。

戦後に再開したものの、往時のにぎわいは取り戻せていない。

本家・京都や“先輩”の博多に劣るのは仕方ないにしても、小倉や戸畑など“後輩”に後れを取っている現状は歯がゆく、なんとかしたいものだ。


初日の20日(御神幸)には、3基の御神輿、祇園囃子を奏でる2基の山車、鷺の舞(県指定無形民俗文化財)が、市中心部を練り歩く。


▲昨年の神輿巡行

八坂神社と御旅所(駅通り)では、神事や浦安の舞奉納などもある。


▲浦安の舞(昨年)

この「今に続く歴史」、1人でも多くの人に見てほしい。



本日からの7日間、わたしも八坂神社総代としておつとめします。

天気が心配ですが、ぜひお越しください。


  


Posted by かいさく at 09:05Comments(0)山口市山口県稜線サンデー山口