2月14日付サンデー山口(山口版)の「稜線」に掲載したコラム。
JR西日本は、昨年7月28日の豪雨災害によって地福-津和野間が不通となっている山口線について、今年秋ごろに全線運転再開できそうだと発表した。
鉄橋の流出などによって不通になっている区間は約19キロ。
バスでの代行運転がされているが、同線を「生活の足」にしている人たちにとって、不便なことこの上ないだろう。
再開のめどが立ったこと、大いに喜びたい。
さらに同線の復旧は、山口市の観光にとっての「宝」である、SLやまぐち号の完全復活を意味する。
昨シーズンは運行開始が5月3日と遅かったこともあり、例年の約3分の1、約30日間の運行にとどまった。
出雲大社の60年に一度の式年遷宮に観光客を奪われたことも手伝い、市内観光業はかつてないほどの逆風にさらされた。
吉田松陰の妹・文(ふみ)を描く来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放送前に完全復活するのは、本当に喜ばしい。

今年「復活」から35周年を迎えるやまぐち号。
当面は珍しい形で運行される。
往路はC56型「ポニー」とディーゼル機関車DD51型とが客車を引っ張り、復路はディーゼル機関車が逆向きのポニーと客車をけん引。
地福駅には転車台がないための措置だが、この希少性が逆に、全国の鉄道ファンを引きつけることにも期待したい。
JR西日本は、昨年7月28日の豪雨災害によって地福-津和野間が不通となっている山口線について、今年秋ごろに全線運転再開できそうだと発表した。
鉄橋の流出などによって不通になっている区間は約19キロ。
バスでの代行運転がされているが、同線を「生活の足」にしている人たちにとって、不便なことこの上ないだろう。
再開のめどが立ったこと、大いに喜びたい。
さらに同線の復旧は、山口市の観光にとっての「宝」である、SLやまぐち号の完全復活を意味する。
昨シーズンは運行開始が5月3日と遅かったこともあり、例年の約3分の1、約30日間の運行にとどまった。
出雲大社の60年に一度の式年遷宮に観光客を奪われたことも手伝い、市内観光業はかつてないほどの逆風にさらされた。
吉田松陰の妹・文(ふみ)を描く来年のNHK大河ドラマ「花燃ゆ」の放送前に完全復活するのは、本当に喜ばしい。
今年「復活」から35周年を迎えるやまぐち号。
当面は珍しい形で運行される。
往路はC56型「ポニー」とディーゼル機関車DD51型とが客車を引っ張り、復路はディーゼル機関車が逆向きのポニーと客車をけん引。
地福駅には転車台がないための措置だが、この希少性が逆に、全国の鉄道ファンを引きつけることにも期待したい。