2010年01月08日

「志」を判断材料に

きょう、サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。


新しい年を迎え、1週間が過ぎた。

年末年始の過ごし方が以前とは様変わりしているせいか、正月気分もあっさり抜けたのだが、その反面、新年らしくすがすがしい気分にも、なかなかならない。


二井関成県知事は、今年の書き初めの言葉に「志」を選んだ。

心の持ち方、信念、「人を思う気持ち」等を指すこの言葉、こんな時代だからこそ肝に銘じたいものだ。


バブル期以降の虚業がもてはやされ、実業にいそしむ者が冷や飯を食う様などは、どこか「志」の部分でズレており、その積み重ねがこの不況にもつながったのではないか。

また、以前は豊かさの象徴だった、海外生産物や輸入品を安く販売する行為も、国内生産者が食べていけなくなったり、労働環境の悪化にもつながる「志」のない行為だといえるだろう。

農水産物から工業製品まで種類を問わず、地球の裏側で採れたり作られた物の方が地元産より安いなど、単純に考えるとあり得ない。

運ばれた距離に応じて「環境税」を課すなどしなければ、“グローバル企業”だけの世の中になってしまう。


賃金下落、下請けたたき、失業などにあえぐこの時代だからこそ、見え隠れする一つひとつの行為に「志」があるのかどうかを、選択場面での判断材料にしたい。




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Posted by かいさく at 21:39│Comments(0)稜線
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