きょう、サンデー山口山口版の「稜線」に掲載したコラム。
『絶賛発売中!』。
テレビ、ラジオ、チラシ、新聞、雑誌…、さまざまなメディアの中で、見聞きしない日がないほどよく使われているフレーズだ。
だが、この『発売中』という言葉、どこかおかしくはないか?
「発売」とは「商品を売り出すこと」と辞書にあり、「中」とは「その状態にあること」を表す。
つまり『発売中』とは「商品を売り出した瞬間」が、ずっと続いているとの表現。
正しくは「商品を売ること」を指す「販売」と組み合わせた『販売中』になるはずだ。
日本語の乱れについては、近年よく指摘されている。
「話の要点」を表す『さわり』が「話の最初の部分」に、「結論が出る状態になる」を意味する『煮詰まる』が「結論が出せない状態になる」に、「失望してぼんやりした様子」を示す『ぶぜん』が「腹を立てている様子」に、「自分の主張を広く知らせる」意の『檄を飛ばす』が「刺激を与えて活気づける」になど、本来の意味と異なって使われているケースが、メディアの影響なのか、特に若年層の間で増えている。
かくいうわたしも「正しい日本語」を使えているかと問われれば、全く自信がない。
『絶賛発売中!』と連呼するCMを横目で見ながら、自戒する毎日である。
『絶賛発売中!』。
テレビ、ラジオ、チラシ、新聞、雑誌…、さまざまなメディアの中で、見聞きしない日がないほどよく使われているフレーズだ。
だが、この『発売中』という言葉、どこかおかしくはないか?
「発売」とは「商品を売り出すこと」と辞書にあり、「中」とは「その状態にあること」を表す。
つまり『発売中』とは「商品を売り出した瞬間」が、ずっと続いているとの表現。
正しくは「商品を売ること」を指す「販売」と組み合わせた『販売中』になるはずだ。
日本語の乱れについては、近年よく指摘されている。
「話の要点」を表す『さわり』が「話の最初の部分」に、「結論が出る状態になる」を意味する『煮詰まる』が「結論が出せない状態になる」に、「失望してぼんやりした様子」を示す『ぶぜん』が「腹を立てている様子」に、「自分の主張を広く知らせる」意の『檄を飛ばす』が「刺激を与えて活気づける」になど、本来の意味と異なって使われているケースが、メディアの影響なのか、特に若年層の間で増えている。
かくいうわたしも「正しい日本語」を使えているかと問われれば、全く自信がない。
『絶賛発売中!』と連呼するCMを横目で見ながら、自戒する毎日である。
Posted by かいさく at 20:17│Comments(0)
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